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『なれる!SE』

 夏海公司/著
 アスキー・メディアワークス電撃文庫

就活の波に乗り遅れた工兵が入社したのは
なにかと黒いウワサのIT業界。
だが彼は、ホームページに掲載されていた
「厳しい中にも達成感がある」という
先輩の文章に憧れをもっていたので
そんなことは一向にかまわなかった。
その先輩が実在しないことを知るまでは。

現実は甘くな〜い!
入社初日にいきなり教育係として
工兵をあずかった先輩社員・立華は
見た目ラブリーな美少女(ラノベですから)
その実、チョー仕事の鬼のSEでした。
ズブの素人に容赦なく仕事を割り振り
デキの悪さをこきおろす横暴な立華に、
自尊心を砕かれる工兵。
深刻な対立を経て、ある日、
負けん気がムクムクと湧きおこり…。

いやぁ。うっかり面白かった。
著者自身が本当に元SEさんなので、
工兵は「なんにも知らない素人」のはずが
意外と取り組みだすと理解早いし、
立華にいたっては専門用語連発だわ。
正直、技術的なシーンはついてけましぇ〜ん。
でも新入社員の味わう苦悩とか、
仕事の壁と乗り越えたときの気持ちとか、
そのあたりは、どの業界でも一緒。
てか、なんでこれ電撃文庫?(笑)

男性社会の中でSEとして腕を磨く
年齢不詳の立華以外にも、
事務のエキスパートの女性や
デキる男性社員など、
1冊目では掘り下げられてないキャラもいるし
続きも少し手を出してみようかしら。

『殺しの双曲線』

 西村京太郎/著
 実業之日本社ジョイ・ノベルス

東北のホテルに無料で招待された6人の男女。
スキーを楽しみつつ年越しする予定だったが、
最初の晩に1人が密室で死んだ。
遊技室にあったボーリングのピンが
符合するように1つ消え、
おびえる宿泊者たち。
電話線が切られ、交通の手段も遮断された中、
次の犠牲者が…!

一方、東京で起きる双子による
奇妙な強盗事件。
堂々と顔を出しての犯行にもかかわらず
双子のどちらが実行犯なのか
断定できないため、逮捕に踏み切れない。
刑事たちは何とかしっぽをつかむべく
双子の行動を監視するのだが…。

初期の西村京太郎、バリバリ本格ですやん!
まぁ「名探偵」シリーズがそうでしたし。
これ、最初に「双子トリックです」って
書いてるんですよ。
でも、だまされる。
気持ちよく、だまされる(笑)
そのうえ雪山の山荘で密室でっせ。
王道まっしぐらやなぁ。
文庫版も再版してくれへんかなぁ。

ネタバレってほどでもないから書くけど、
東北と東京と交互に書いてあるので
「実は時間軸が違うとか?」と疑ったが、
途中で東京の事件と東北の事件が関連する
ある秘密が明らかになって、
両方の刑事が交流を始めたもんだから
アッサリ敗北しましたupwardleft

『大阪・関西の「謎と不思議」を歩く』

 若一光司/著
 KKベストセラーズ・ベスト新書

タイトル通り、
ちょっと不思議なものを集めてみた本。
ひとつのネタに4ページずつ。
この短さも、ちょうどいい。

モノの謎もたくさん載ってるけど、
ヒトの謎のほうが面白かった。
明智光秀生存説とか、
東洋初ロボットの生みの親とか、
飛行神社を造った人の話とか。

学文路のミイラの写真も載ってますshock

『結婚は殺人の現場』

 エレイン・ヴィエッツ/著 創元推理文庫

あんまり間が空くから、
もう訳してくんないのかと思ってた
〈崖っぷち探偵〉ヘレンのシリーズ第4弾。

新しい職場はセレブ相手のブライダルサロン。
自分ではとうてい手の出ないようなドレスに
湯水のように大金を払うビッチな客の
母娘喧嘩をなだめつつ、
なかなか順調に販売実績を伸ばし中。

ある日、性格に難ありな母親に連れられて
やって来た花嫁デジレは、
幸せの最高潮にはとても見えなかった。
金目当てみえみえの新郎ルーク、
金にものを言わせて若い男を連れ歩き
いつまでも女を誇示する母親キキ、
離婚した父親も祝福より結婚資金の心配、
母親におもねる取り巻き連中…
とんでもない人間関係にあきれつつ
とりあえず式当日までこぎつけた
ヘレンとショップオーナーのミリセント。
しかし、案の定、当日までゴタゴタは続き
ついにヘレン自身が
キキの死体を発見するはめに!

今回も仕事場で最悪な目にあうヘレンですが
「幻のお隣さん」から恋人に昇格した
フィルにも昔の奥さんがあらわれたりして
踏んだり蹴ったり状態です。
忘れがちだけど、ヘレンも逃避行中なのに
第一発見者として警察に目をつけられるし。

捜査の手が過去の事件まで及ばないうちに…
と捜査を開始する彼女ですが、
なんせ被害者の性格が悪いせいで
容疑者多過ぎ(笑)
まぁ、一緒に右往左往するのも楽しかったわ。

『しろくまカフェ メロン味』★

 ヒガアロハ/著
 小学館フラワーコミックススペシャル

パンダくんのバイトしている動物園も
不況の影響か来場者が減少中。
起死回生の秘策を!ってんであらわれた
ペンギン戦隊(笑)

一方、しろくまさんのカフェでは
従業員の慰安旅行を計画していたところ
常連客も巻き込んでキャンプに行くことに。
動物園の飼育員・半田さんと
カフェの店員・笹田さんのカップル化大作戦を
勝手に展開してみたり…。

あいかわらず脱力系な
しろくまさんのダジャレを間にはさみつつ
ユルユルと楽しい1冊。

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